赤ちゃんが生まれても母乳がうまく出ないと悩むママは、実は非常に多いのです。
そして、厄介なのは母乳が出なくなる原因が非常に多いという事。
母乳が出なくなってしまう原因は、なんとその数15種類もあるのです。
多くのママは、母乳が出ない事を問題視してネットなどで原因を調べて対策をされるのですが、15ある原因全てには気づかず、一部にだけ対策をしています。
原因が複数ある場合には、一つだけ対策をしても母乳は出る様にならないのです。
原因が複数ある場合には、一つだけ対策をしても母乳は出る様にならないのです。
あなたにも心当たりがあるかも知れません。
でも心配しないでください。あなたの母乳が出なくなってしまっている原因にきっちり対策を行えば母乳は必ず出るようになります。
でも心配しないでください。あなたの母乳が出なくなってしまっている原因にきっちり対策を行えば母乳は必ず出るようになります。
母乳はミルクに比べ金銭面で有利である他、アレルギーの心配がない事や免疫多くを含む事から
十分に授乳が出来るのであればミルクよりも安全かつ健やかに赤ちゃんを育てることが出来るのです。
もちろんミルクでも赤ちゃんはちゃんと育ちますが、母乳よりアレルギーや病気になりやすい一面は避けられません。
あなたが母乳が出ずに悩んでいてミルクに切り替えようか迷っているなら
ぜひこの後に紹介する母乳が出ない15種類の原因とその解決策を試して見て下さい。諦めてミルク育児に切り替えるのはそれからでも遅くない筈です。
この記事には私が保育士として、そして二人の子供を母乳で育てて得られた経験の全てを記載しています。
あなたが母乳が出ないというストレスから解放され、あなたの赤ちゃんがたっぷりの母乳で健やかに成長できれば何よりの幸せです。
あなたが母乳が出ないというストレスから解放され、あなたの赤ちゃんがたっぷりの母乳で健やかに成長できれば何よりの幸せです。
母乳が出ない15の原因 もくじ
原因1. 水分不足
1.1 水分不足でなぜ母乳が出なくなるのか
母乳の約88%は水分でできています。
個人差や日々の体調などの差が大きいのですが、赤ちゃんの1日の哺乳量の目安は600mlから1000mlくらいです。
ということは、単純にママの必要な水分量が、600mlから1000ml増量しなくてはいけないということですね。
元々成人している人の1日の必要水分量は、体重1kgあたり50lといわれているので、体重50kgの女性なら1日に2.5L必要ということ。
そこに母乳用の水分1Lも考慮すると一日に摂取しなければならない水分は3.5Lにもなるのです!
授乳をしていない通常の状態であれば体の水分量が減ると身体の塩分濃度が高くなりのどが渇く感覚が生まれ水分を摂取するという行動に結びつきます。
しかし、授乳期の場合、体の水分量が減ってしまった時点で母乳の製造ができていない状態になってしまいます。
授乳間隔は日中は3から4時間で行うことが多いと思いますが、体の水分量が減った状態が長く続いていると
次の授乳時間までに十分な母乳が製造できなくなってしまうのです。
水分は汗を多くかく夏場はもとより、空気が乾燥する冬場にも多く起こりますので注意が必要です。
1.2 どうすれば水分不足を解消し母乳が出るようになるのか
のどが渇く前に水分を摂取するように心がけます。
具体的には起きている時間帯には1時間に1度必ず水分を摂取するように心がけておくと良いでしょう。
もちろん、食事からも水分は補給されますが、摂取した量が分かりにくいので、やはりお水やお茶といった水分から摂取するのが確実です。
なお、どうせ摂取するのであれば母乳に良い成分を含むお茶を摂取すると他の母乳がでなくなる要因も解消してくれて美味しい母乳になるのでおすすめです。私が母乳トラブルに遭った際にも母乳に良い成分を含むお茶で母乳を復活させました。
原因2. 冷え性
2.1 冷え性でなぜ母乳が出なくなるのか
ご存知の通り、母乳は血液からできています。
血液は体をめぐっているわけですが、体が冷えると血の巡りが悪くなってしまいます。
つまり血液を原料とする母乳も、血の巡りが悪くなることで出が悪くなってしまうのです。
冷えは万病のもと、と言いますが、母乳の出にも影響を及ぼしてしまうのです。
2.2 どうすれば冷え性を解消し母乳が出るようになるのか
改善するには、なんといっても冷えを改善することです。
身体の外からと内の両方から冷えを撃退しましょう。
外からの冷え対策
- 体を冷やさない服装。(特に「足」とつく場所を温めると良い。首・手首・足首)。
- 湯船につかる
- 足湯をする
- ストレッチやウォーキングなどで体を動かす
内からの冷え対策
- 体を温める食品を摂る。
しょうが、根菜類などの他、母乳がよく出る成分を多く含むお茶がお勧め! - 水分は常温かホットで
- ストレスをためない。(ストレスにより自律神経が乱れて、血液の流れが悪くなって体が冷える)
原因3. 肩こり
3.1 肩こりでなぜ母乳が出なくなるのか
肩こりは体の血流が悪くなる事で起こります。
母乳は血液から出来ていますので、血の巡りが悪くなる状態は母乳の原材料が運ばれない状況であるという事でもあります。
肩こりを改善することで血のめぐりが良くなると、母乳が出る様になることが医学的な研究で明らかになっています。
主な肩こりの原因は以下の様なものがあります。
3.1.1 生活習慣が原因の場合
- 長時間同じ姿勢を続けている
- 歪んだ姿勢を長時間続けている
- いつもカバンを同じ肩にかけている
- いつも同じ足の組み方をしている
人間の身体は同じ体制を続けていると圧迫された部位の血流が悪くなり肩こりになります。
職業柄、同じ体勢にならざるを得ない方は、せめて1時間に1度、立ち上がって軽いストレッチなどをする様に心掛けましょう。
職業柄、同じ体勢にならざるを得ない方は、せめて1時間に1度、立ち上がって軽いストレッチなどをする様に心掛けましょう。
3.1.2 食生活が原因の場合
- 栄養素が足りていない食生活を続けてしている
ビタミンB1、ビタミンE、マグネシウムといった栄養素が不足すると肩こりが発生します。
産後のママは母乳を作るためにあらゆる栄養素が不足しがちになってしまいます。
産前と同じ食事を続けていては栄養不足に陥り肩こりが発生してしまう可能性があるのです。
3.1.3 身体的な原因がある場合
- 視力に合っていないメガネやコンタクトの使用
- 歯の噛み合わせが悪い
- 視力が足りていない、左右で視力が異なる
該当する項目があると無意識のうちに身体全体に無用な緊張をもたらしてしまい、筋肉がこわばってしまいます。
長く続くと筋肉が血流を阻害し肩こりが発生してしまいます。
長く続くと筋肉が血流を阻害し肩こりが発生してしまいます。
3.1.4 授乳方法に原因がある場合
- 添い乳をしている
一見つながりが内容も思えるかもしれませんが、『添い乳』をすると肩こりの原因になってしまいます。
添い乳は楽に授乳が出来るのですが、その反面、添い乳しながら寝てしまって、肩が布団から出て冷えてしまったり
添い乳による無理な体勢を長時間続けてしまうことで肩こりが発生しやすくなるのです。
3.2 肩こりの解消方法
以上のことを踏まえて、まずは肩こり原因を取り除いて母乳が出る様にしていきましょう。
肩こりを治すためのポイントは以下3点です。
- 体を動かすこと
- 正しい栄養素、体を温める食材をとること
- 身体的な原因を除去する事
- 体を温めるて冷やさないこと
- 添い乳をしないこと
産後のママは日々の睡眠不足、慣れない育児、疲れた体での家事もあるのに、面倒で時間がかかることはできません。
できる限り簡単で面倒なものをご紹介します。
3.2.1 肩こり解消法その1 身体を動かす
運動とはいっても、外でスポーツだとか、激しい運動でなくてもいいんです。
産後ママのできる体を動かすことは、ストレッチや散歩がおすすめです。
ストレッチは肩こりに効くもの、またその他全身のストレッチをすることで血流がよくなり、母乳の出の良さにもつながっていきますよ。
散歩は赤ちゃんと一緒でもすることができるので、赤ちゃんも嬉しいし機嫌がよくなりますね。
精神的な緊張やストレスの軽減にも役立ちますよ。
3.2.2 肩こり解消法その2 正しい栄養素を摂る
肩こりには、疲労した筋肉を回復させる栄養素であったり、体を温める食材、バランスのよい食事が大切です。
必要な栄養素(特に多く含まれる食材)は以下の通りです。
必要な栄養素(特に多く含まれる食材)は以下の通りです。
- ビタミンB1(豚肉)
- ビタミンE(かぼちゃ)
- マグネシウム(ごま)
これらを多く含む食事を摂ることが必要です。
更に母乳に必要なカルシウム、鉄を摂る必要があります。
ちなみに全て食事で完璧に摂るのは非常に困難なので母乳に必要なカルシウムや鉄は簡単に母乳の出が良くなる食べ物で補うのがお勧めです。
私も子供二人を育てる時に愛用して大変効果があったのでお勧めですよ。(母乳の出が良くなる食べ物の詳細はこちら)
3.2.3 肩こり解消法その3 体を温めて冷やさない
体を温めることで血流がよくなり、肩こり改善に役立ち、母乳をたっぷり出すことにつながります。
体を温める(冷やさない)方法は以下の通りです。
- 露出の高い服装(特に下半身)は控えて、温かい格好を心がける冬場はもこもこに着こむ人が多いので心配が少ないのですが、実は夏場の服装が要注意なのです。暑いからと、短パンやミニスカートで裸足にサンダルやミュールといった格好は、知らず知らずのうちに体を冷やしてしまうもとです。100歩譲って上半身はキャミソールやタンクトップを着るとしても、下半身は夏でも靴下や長いズボン&スカート、腹巻、レギンス、トレンカなどをうまく使って、冷やさないようにしましょうね。
- エアコンの設定温度に要注意する夏場、暑いからとエアコンの設定温度を低く設定していませんか?あまりに低い温度で、薄着のままだと体が冷えて血流が悪くなってしまいます。我慢してエアコンをつけるな!とは言いません。熱中症の恐れもあるので、エアコンは設定温度を高めに設定して体を冷やさないようにしましょうね。もし自分で調整できない場合(会社であるとか、旦那さんや家族が低い設定温度にしてしまう場合)、自身の服装で調整してくださいね。
- 口に入れるものは常温か温かいものを心がける
冷えたものを食べたり飲んだりすると、内臓から冷えてしまい、血流が悪くなって肩こりの原因にもつながります。中から冷えた体は温めるのが大変なんです。ぜひ口にするものは常温かホットのものにして、ポカポカ温かい体を目指しましょうね。
- お風呂にゆったりつかる体を温めるのにとても有効な手段はお風呂です。湯船につかることで体の芯からポカポカに温まることができます。産後の慣れない育児や睡眠不足での疲れ、ストレス解消にも役立ちますよ。お昼からでも、赤ちゃんが寝ている間や、旦那さんに少し時間をもらってゆっくり湯船につかって体を温めて疲れを癒しましょう。ただし、乳腺炎で熱が出ているママは湯船につかることは厳禁ですので注意して下さいね。体が温まって症状が悪化してしまいます。
原因4. ストレス
ストレスを感じると自律神経のバランスが乱れます。また体が緊張状態になったり、呼吸も浅くなってしまうことで、血流が悪くなってしまうのです。
4.1 産後のママに特有のストレスがたまる原因
産後、ママは様々なストレスがありますが、特に産後のママを悩ませるのは以下の様な物が多いと言われています。
- 母乳の出が悪い
- 子育てに関する周り(特に夫や義母)からのプレッシャー
- 人間関係(義実家やママ友)
- 普段ならストレスにならないようなこと(産後のホルモンバランスの関係から、些細なことが気に障り、それがストレスになることがある)
母乳とストレスとの関係を述べている多くのサイトで、「ストレスをためないようにしましょう」と言われています。
しかし思いませんか?ストレスをためないことがが簡単にできれば苦労はありません!(涙)
ストレスがたまらない生活を送るのは非常に難しいでしょう。
しかし、受けたストレスもうまく受け流せるようになれば母乳に影響することは避けることが出来ます。
しかし、受けたストレスもうまく受け流せるようになれば母乳に影響することは避けることが出来ます。
受けたストレスをうまく受け流すには自分に合ったストレス解消方法を持つのが一番です。
そんなママのために簡単に少しでもストレスを解消できる方法をご紹介します。
自分に合ったものがないか試してみてくださいね。
そんなママのために簡単に少しでもストレスを解消できる方法をご紹介します。
自分に合ったものがないか試してみてくださいね。
4.2 乳児がいるママでもできるおすすめのストレス解消法
ストレスの元を絶つことができれば、それが1番です。
でも多くの場合、元を断つことが出来ないようなものばかりです。
発想の転換で、元を断つことが無理なら、ストレスを軽減・発散できる方法を何かしら見つけてみましょう
- 睡眠何はなくとも睡眠は重要です。数時間おきの授乳で寝不足につぐ寝不足。赤ちゃんを生んだ後のママはホルモンバランスが変わり、少々寝不足になっても耐えられるようになっていますので赤ちゃんが寝ているスキに、ママもほんの数十分でもいいから目をつぶって体を横になるだけでも体を休めましょう。これだけでも体をリラックスさせる効果があります。
- お風呂にゆったりつかるストレスがたまると血流が悪くなり体が冷えやすくなります。母乳育児に冷えは大敵!
湯船につかって少しゆっくりつかるだけでも全然違います。お風呂は夜入るものなんて思わずに、お昼からでも時間を作ってあったかいお湯につかってストレス解消しましょう - ティータイムほっと一息ティータイムをとって落ち着きましょう。授乳中はホットでカフェインのない飲み物にしましょう。真面目なママほど毎日忙しい中で自分の為にティータイムを取って休憩するのはもったいないと感じて、働き続けてしまう傾向にあります。その結果、疲労がたまって母乳が出ない、という事になってしまうのです。適度な休憩は母乳にも必要であるという事を理解しなくてはなりません。どうしても休憩がもったいなくて取れないというママには発想の転換をしましょう。『休憩ではなく、母乳の原料を補給する』と考えてみてください。私は育児中に様々な要因から母乳が出なくなった事がありました。
- 散歩おうちの中に閉じこもっているとどうしても気持ちがふさぎこんでしまうものです。赤ちゃんと一緒にお散歩に出て気分転換しましょう。
今までストレス発散が、外に出てスポーツをすること!や、買い物をすること!などだった人は、赤ちゃんが産まれたことで制限され、ストレス発散できないことがストレスになることもありますよね。
私もそうでした。でも「できない」ことに目を向けるんじゃなくて、家の中でも「できる」ことを探して見つけたら、それからとても気持ちが軽くなりました。
ちなみに私は、今まで大嫌いだった裁縫に目覚めました(笑)
いらなくなった布を使ってリメイク小物や、子供の服を作って、「私ってば、お金を使わずエコにも貢献して、すごく素敵ママ」と自己満足してストレス発散していました。
原因5. 母乳の分泌を抑制してしまう薬を飲んでいる
授乳中のママがお薬を服用する必要がある場合、事前にきちんと病院側に授乳中である旨を伝えていればそれに考慮したお薬を処方してもらえます。
また処方してもらう際にはお薬の説明をうけるはずなので、知らず知らずのうちに母乳の分泌を抑制してしまうお薬を飲んでしまって母乳が出ない!?なんで!?、なんてことはないとは思います。
しかし、どのような病気の治療薬として使われているのか情報として知っておくことは良いことだと思います。
お薬の効果として母乳の分泌を減らすもの、また副作用として母乳の分泌が減ってしまうものの一例です。
母乳の分泌を抑えてしまう薬一覧
記載方:一般名(商品名)
- シプロヘプタジン(ペリアクチン)
パーキンソン病の症状を改善する治療薬。また排卵障害や乳汁漏出症などの治療にも用いられます。
- レボドパ(ネオドパストン)
子宮収縮の促進、子宮出血の治療に使われます。
- プロモクリプチン(パーデロール)
ビタミンB6欠乏症である鉄芽球性貧血、末梢神経炎の治療には必須のお薬です。また一般的には口内炎、湿疹、ニキビの治療薬として広く用いられています。
- エルゴメトリンマレート(メテルギン)
アレルギー症状を緩和するお薬です。花粉症やアレルギーに基づくクシャミ、鼻水、かゆみ、じんましんなどの対症療法薬です。
- ビタミンB6
パーキンソン病の治療薬の中心として使われています。
- エストロゲン製剤(ホンバン etc)
更年期障害の治療薬として用いられています。
- 経口避妊薬(オーソ etc)
主に避妊に用いられる女性ホルモン剤です。
原因6. 赤ちゃんの吸い付きが下手で、ママへうまく乳頭刺激ができていない
母乳は赤ちゃんが産まれたら自然に出るものではなく、赤ちゃんがママの乳首を吸って乳首に刺激を何回も受けることで母乳が分泌されます。
またここで赤ちゃんの乳首への吸い付き方がとても大事なんです。
正しく吸い付いていないと、乳首へ適切な刺激がいかず、母乳分泌にはつながらないんです。
正しい吸い付き方のポイント!
- 赤ちゃんの口はアヒル口赤ちゃんの唇はアヒルの口のようにしっかり開いていますか?また上唇がしっかりめくれていないと吸いダコができる原因となります。唇を巻き込んで吸っている場合は、そっと唇を外側に向けてあげましょう。
- 乳輪が口の中に隠れている乳首の先端だけでなく、乳輪のほうまでしっかりくわえさせてあげて下さい。くわえ方が浅いとうまく吸うことができません。またママの乳首が切れてしまう原因にもなります。でもママの母乳の出が良すぎて、深くくわえると母乳がブシャー!と口に流れこんできて、それが苦しい(涙)ということを覚えて、深くくわえるのを嫌がる子がいます。その場合は先に少し絞って母乳の出の勢いをおとしてから児授乳タイムに入りましょうね。
- 口と乳首の向き赤ちゃんの口と乳首がまっすぐ向き合うようにして、吸わせてあげましょう。斜めからだとしっかり吸うことができません。
- 授乳後の乳首の形は?正しい吸い付き方だと授乳後でも乳首は丸い形をしています。(おっぱい全体からまんべんなく母乳を飲めた証拠!)対して、授乳後の乳首の形がつぶれていたり変形している場合は、うまく乳首をくわえられていなかったり、授乳時の姿勢が悪い場合があります。(これは偏った母乳の飲み方になっているかも。おっぱいの一部分に張りが残っていたりしませんか?)
赤ちゃんの吸い付きは成長とともに改善されることが多いですが、時間がかかる可能性もあるため
ひとまず吸い付きが上手になるまでは搾乳をするなどしておっぱいに母乳が残らないようにしてあげることで
母乳の生産を活発化させてあげることができますよ。
原因7. ホルモンバランスの崩れ
母乳はホルモンの働きによって作られ、そしておっぱいから出すことができます。
そのホルモンの名前は、プロラクチン(母乳をつくる)とオキシトシン(母乳を出す)です。
このホルモンバランスが崩れることが、母乳が出なくなる原因の1つなんです。
ホルモンバランスを崩す原因として主なものは以下の通りです。
- 卵巣機能の衰え
- 睡眠不足
- 食事量&栄養不足
- ストレス
- 過労
- 運動不足
- 骨盤の歪み
どれも産後のママにはとてもありがちな理由ですね。
産後は、妊娠のために分泌していたホルモンの量が急激に低下し、そして授乳と子宮の回復のためのホルモンが増加します。
通常でもこのホルモンバランスの急激な変化が心身ともに負担になりますし、さらに上記に述べたような理由が重なり、いとも簡単にホルモンバランスが崩れてしまうのです。
産後は家事・育児ともに協力してくれる人がいれば、ぜひ協力をあおいでください。
自分で考えている以上に、ママの体には負担がかかっているのです。
ホルモンバランスが崩れてしまう原因を取り除き、母乳育児が楽しめる体作りをしていきましょうね。
原因8. 管の詰まりや乳管が開通していないため
乳管が詰まっていたり、乳管が開通していないと、母乳の出が悪くなるだけでなく、乳腺炎の原因になったりとおっぱいトラブルに見舞われることになります。
特に初産のママの乳管は開きにくいです。
十分に開いていないおっぱいのままで赤ちゃんが吸うと、赤ちゃんは吸いにくい為に力いっぱい吸うことになります。
赤ちゃんが母乳を飲むのに時間がかかる、また必要以上に吸う力が必要になるだけでなく、
ママの乳首にとても負担をかけることになるので、ママの乳首が切れたり、傷がついてしまうことになるのです。
このようなトラブルを防ぐためにも、乳管がしっかり開通している必要があります。
できればおっぱいマッサージをしてくれる助産院や、プロの手にかかるのが確実なんですが、
産後そのような時間が取れないとか、家から距離がある為に通うのが大変、という方向けに自分でできるおっぱいケアをご紹介いたします。
乳管を開通させる為のケア
- 乳輪の少し外側あたりに、親指、人差し指、中指の腹を当てる。
- 3つの指でつまんだまま、乳頭の方向へむかってしごく。
- 縦方向だけでなく、横、斜め全方向にもみほぐす。
- 乳カスを除去する。
乳頭の先を広げて白いカスがあれば無理には取らず、お風呂前に乳頭にベビーオイルや馬油、オリーブオイル(食用でOK!)をつけ、コットンでふたをし、さらにラップで保護。
10分くらいたったらお風呂で優しく洗って、ふやけたカスを取る。
おっぱいにしこりや詰まり、乳腺炎などのトラブルがない人は、おっぱいを温めながらマッサージをするといいですね。
お風呂中や、部屋でやる場合は温めたタオルをあててやると良いですよ。
しこりや詰まり、乳腺炎でおっぱいに痛い所があったり、熱が出ている場合はお風呂などで温めるのはご法度です!
その場合は逆に冷やす必要があります。
おっぱいマッサージは1度で乳管が開通したり、詰まりが解消したりするものではなく、コツコツ続けてこそ意味のあるものです。
また乳管が開いても、乳管が細いと詰まりやすかったり、ママの食べるものが脂っこい物が多いと詰まりやすいです。
定期的なおっぱいのケアをして、赤ちゃんが飲みやすいおっぱいを保ちましょうね。
また食事の面からもケアをしましょう。
詰まりやすいママは食べ物にも注意が必要です。
脂肪分の多いものや、高カロリーなものを頻繁に摂取していると、あっという間に乳管がふさがってきてしまいます。
昔ながらの和食で、栄養バランスのとれた食事をメインに、水分もしっかりとっていきましょうね。
原因9. 授乳間隔をあけすぎるスタイルが続いて、母乳の分泌が止まってしまった
3時間おき、4時間おき・・・と一定の授乳間隔を刻めるのはミルク育児
母乳は消化がよく赤ちゃんのお腹がすきやすい、また潤沢な母乳の分泌を促すためには頻回授乳が大切です。
でも産後のママは慣れない育児や、昼夜問わずの授乳&おむつ替え、睡眠不足の中での家事でフラフラ。
そんな中、睡眠>授乳 でよく寝る赤ちゃんもいるのです。
ママはよく寝てくれる我が子に「良い子だわー」と「無理矢理起こしてまで飲ませるのはちょっとかわいそう・・・」とついつい授乳間隔があくことが多くなると
おっぱいは「あぁ、もうあんまり母乳必要ないの?じゃあもう作る量を減らすねー」と母乳の生産をストップさせてしまいます。
一度母乳が止まってしまうと、復活させるのがとても大変。
母乳の分泌が止まらないように、赤ちゃんにコンスタントに吸ってもらうか、搾乳するか対策をしましょう。
原因10. ママが極度に食事の量が少ない
授乳中のママは、1日450キロカロリー多めに摂取することが勧められています。
それだけ授乳にはエネルギーが必要ということですよね。
でも最近は、
「妊娠しても出産してもかわいいママ、おしゃれなママ」
という雑誌やTVの影響もあり、自身のスタイル維持に懸命なママがたくさんいらっしゃいます。
キレイであったり、かわいくあったりすること自体は良いことだと思います。
育児中であってもおしゃれに気を使うことで気分も上がり、楽しく子育てができるようになるなら何も問題はないと思います。
しかし極端すぎる食事制限をすると、どうしても母乳へ影響が出てしまいます。
外へ栄養(母乳)を出そうにも、ママが栄養を摂取していないとそれは無理な話ですよね。
無茶なカロリー制限はせず、栄養バランスが良く、昔ながらの和食をいただくことで、良質な母乳をたくさん作っていきましょう。
母乳に必要な栄養が効率的にとれるアイテムもお勧めでです。私も母乳がでなくなるトラブルに見舞われましたが
この母乳に必要な栄養が効率的にとれるアイテムによって無事に息子二人を完全母乳で育てることが出来ました。
またどうしても体型が気になる人は、産後のストレッチや手軽に取り入れられる運動で体を動かして、魅力的な体にしていくといいですよ。
運動することで血のめぐりがよくなるので、母乳の出もよくなりますし、授乳は何よりの産後ダイエットになるので、ぜひ母乳育児を続けられる体作りをして下さいね。
原因11. 睡眠不足
睡眠不足になると、疲労がとれずどんどん蓄積されていってしまいます。
日々の疲れはやはり睡眠でとることが大事なので、昼夜問わずの赤ちゃんのお世話を余儀なくされるママは疲れがたまってしまって当然ですね。
疲労がたまることで、血流が悪くなったり、ストレスがたまったり、心身ともに様々な不調が出てくると考えられます。
睡眠不足が原因となる疲労の蓄積で母乳が出にくくなる、また出なくなることがあるのです。
本来はレム睡眠とノンレム睡眠を交互に繰り返してじっくり寝ることで疲労をとることができるのですが、育児中のママにはそれが不可能ですね。
赤ちゃんのお世話をできるように、体が短時間&細切れ睡眠でも乗り越えられるようにママの体が妊娠中からシフトしていくことは有名ですが、それもやはり限界があるもの。
睡眠不足が続くと母乳が出にくくなることの他、赤ちゃんのお世話や家事が極端に辛くなったり、風邪をひきやすくなってしまったり、人との関わりがしんどくなってしまったり、鬱のような症状が出てきてしまったり、ふと気付くと不眠症になってしまっていた・・・なんて負のループに陥りやすいのです。
育児中はほんの10分でも、ちょっと目をつぶって体を横にするだけでも構いません。仮眠をとることで少しでも睡眠不足を解消しましょう。
また頼れる人がいる場合は、赤ちゃんのお世話を少しお任せさせてもらって、睡眠を少しでもとって、また笑顔のママになってくださいね。
原因12. 本当に出ていない?ミルクを足してしまって母乳分泌量が減り出なくなった
母乳育児が軌道に乗るまではママは「おっぱい足りているのかな?」と不安になりがち。
また周囲の
「おっぱい足りないから泣いてるんじゃないの?」
「赤ちゃん可哀想に。ミルク飲ませてあげなさいよ」
という心ない言葉に傷つき、不安になって泣く泣くミルクを足すママも少なくありません。
でもね。母乳育児を頑張ろうと思っているママさん。これだけは心にとめておいてください。
母乳が出なくなる1番の原因はミルクを足してしまうことなんです。
哺乳瓶の乳首は、おっぱいに比べてラクに吸ってミルクを飲めてしまいます。
赤ちゃんといえども、そこはやはり知恵のある人間。
ラクして飲めるにこしたことはない!と、哺乳瓶の乳首でミルクを飲むことを好むようになってしまいます。
母乳をあげたあとミルクを足すことが常習化すると、赤ちゃんは学習して
「今おっぱいを頑張って飲まなくても、あとで簡単に飲めちゃうミルクもらえるしいいやー^^」
と、あまりおっぱいを吸わなくなってしまいます。
母乳を出すには、赤ちゃんがおっぱいを吸う刺激が必要なのにも関わらず、吸ってもらえないことが続くと母乳の分泌が減ってしまうことは明確ですね。
赤ちゃんが泣くのはお腹が空いているからだけではありません。
オムツかえてほしいよー
眠いよー
遊んでほしいよー
抱っこしてほしいよー
お外に行きたいよー
体がしんどいよー
理由なんかないけど何かさみしいよー抱っこしてよー
などなど、様々なことが理由で赤ちゃんは泣いて訴えてきます。
なので、赤ちゃんが泣いていてもミルクを足すというのが必ずしも正解ではないのです。
赤ちゃんが泣いている場合でも、すぐにミルクを足さず、以下の様な方法でやり過ごしてみましょう。
赤ちゃんが泣いている場合でも、すぐにミルクを足さず、以下の様な方法でやり過ごしてみましょう。
- 頻繁に授乳する
- 抱っこや外に出る、気分転換する
- オムツを変えたり、体調悪がないかチェックするなど、おっぱい以外の可能性を色々さぐってみる
- 母乳がよく出るアイテムを使用して母乳が出やすくなるように工夫する
原因13. 出産時の大量出血(母乳の素は血液。体の血が足りなくて、産後母乳の分泌がなかなかない)
出産の時に大量の出血がある人は、最初母乳の分泌がなかなかないことがあります。
母乳のもとは血液であることはご存知ですよね。
そのもとである血が出産により急激に減少したことで、ママの体の回復を優先させるためか、母乳の分泌が後回しになるのです。
産後入院中は病院の指示に従って、鉄剤を飲んだり、注射してもらって治療しながら授乳をしていきましょう。
病院によっては授乳をストップ(赤ちゃんに会ったりお世話することもできないことも)という所もありますが、
治療しながらでも授乳は可能!と後々母乳育児がしやすいようにすすめてくださる病院もあるので、そういうポイントも出産前の病院選びの1つとしてプレママには知っておいてほしいと思います。
退院後は処方された鉄剤に頼るだけでなく、鉄分の多い食材と鉄分を吸収しやすい食べ合わせ方で効率よく鉄分を摂取しましょう。
また、食材の中には鉄分吸収を邪魔するものもあるのでこれは避けるようにしましょう。
- 鉄分の多い食材
レバー、赤身肉、ひじき、プルーン、ほうれん草、ブロッコリー、小松菜
- 鉄分を吸収しやすい食べ合わせ方鉄分+ビタミンC(ピーマン、ゴーヤ、カリフラワー、キャベツ、ミニトマト、かぼちゃ、アセロラ、ゆず、レモン、柿、キウイ、いちご、パパイヤ、オレンジ、グレープフルーツなど)鉄分+ビタミンB12(アサリやカキなどの貝類、レバー、肉類、魚類、卵、牛乳のほか、納豆や味噌、しょうゆなどの発酵食品)鉄分+動物性たんぱく質(牛肉、豚肉、鶏肉やレバー、マグロなど。注:鶏卵や乳製品のタンパク質は鉄の吸収を妨げる)
- 鉄分吸収を邪魔するもの
タンニン(コーヒー、紅茶、ウーロン茶、煎茶、ほうじ茶、抹茶・玉露など)
フィチン酸(玄米、米ぬかなど)
原因14. 締めつけのきつい下着を着ている
母乳が出ない、出にくい原因の1つとして下着による乳腺の圧迫があります。
補正下着のような締めつけのきつい下着、またワイヤー入りのブラジャーをつけていると、妊娠中から授乳中に急激に発達する乳腺を圧迫してしまいます。
またきつい締めつけで血流が悪くなり、母乳が作られにくくなってしまいます。
妊娠したら、また授乳期間中は締めつけの少ない下着(ワイヤーなしの柔らかいもの。スポーツブラや乳帯なんかがベストですね。)をつけて血流を良くし、母乳が作られやすい体づくりをしましょうね。
原因15. 産後にたくさん母乳が出た為
産後すぐから赤ちゃんの吸い付きのうまさに関係なく、母乳がたっぷり出るママもいらっしゃいます。
母乳が出なくて苦労するママからすると羨ましい話ではあるのですが、母乳がたっぷり出るママにも注意点があります。
赤ちゃんが一生懸命吸わなくても母乳が出る場合、赤ちゃんは吸うことをやめてしまいます。
吸うのはとても力のいる作業で疲れますし、また吸うことで母乳が余計いっぱい出てきて飲みきれなくて苦しい思いをしちゃうからです。
するとママはおっぱいを吸われることがないまま授乳を続けることになります。
最初は母乳も潤沢に出るのですが、赤ちゃんの吸う刺激がないことが続くと段々と母乳の分泌が減ってきてしまいます。
こうして母乳が出なくなると、次に軌道に乗せるまでが本当に大変になります。
ママ側の努力だけでなく、赤ちゃんにも吸うことを覚えなおしてもらわないといけませんものね。
なので産後すぐから母乳がたくさん出ているママは、赤ちゃんが飲み終わって母乳が残っている場合は
搾乳するなど乳首に刺激を与えておっぱいの生産が落ちないように気をつけると良いでしょう。
母乳が出ない15の原因と対策 まとめ
原因1. 水分不足
1時間に一度は水分を摂る
- 母乳に良い成分を含むお茶で水分補給のついでに一緒に母乳に必要な栄養素も摂取する
原因2. 冷え性
- 外からと内からの両面から体を温める
原因3. 肩こり
- 生活習慣、食生活、身体的、授乳方法のどれかに原因がある。
- 添い乳をしている場合はやめてしっかり授乳に切り替える(添い乳に関して詳しくはこちら)
原因4. ストレス
- ストレスを完全に避けるのは困難。ストレスを解消できる方法を見つけよう。
- 睡眠、お風呂、ティータイム、散歩など育児中のママでもできることはたくさんある。
- どうしても休憩に引け目を感じるのであれば母乳に必要な栄養を取得できるお茶でティータイムを母乳の準備にしてしまおう!
原因5. 母乳の分泌を抑制してしまう薬を飲んでいる
- 病院にかかるときは必ず授乳中であることを伝える
- 飲んでいる薬がシプロヘプタジン、レボドパ、プロモクリプチン、エルゴメトリンマレート、ビタミンB6、エストロゲン製剤、経口避妊薬のどれかに該当していないか確認する
原因6. 赤ちゃんの吸い付きが下手で、ママへうまく乳頭刺激ができていない
- 赤ちゃんの吸い付き方をチェック
- なかなかうまくならない場合は、授乳後搾乳して母乳の生産を活発化させる
原因7. ホルモンバランスの崩れ
- 主に疲れや栄養不足が原因。
- 周りも協力してママの負担を減らして、ママの身体を休める
原因8. 管の詰まりや乳管が開通していないため
- 乳管を開通させるためのケアを行う
原因9. 授乳間隔をあけすぎるスタイルが続いて、母乳の分泌が止まってしまった
- 頻回授乳を行う
原因10. ママが極度に食事の量が少ない
- 母乳に必要な栄養が効率よく取れるアイテムなどを使い、母乳に必要な栄養を確保する
- 運動してカロリーを消費させる
原因11. 睡眠不足
- 仮眠や分割睡眠で少量ずつでも睡眠時間を確保する
原因12. 本当に出ていない?ミルクを足してしまって母乳分泌量が減り出なくなった
- うかつにミルクを足すと母乳が出にくくなってくるので頻繁に授乳する
- 赤ちゃんが泣くのは母乳が足りない以外の原因も多い
原因13. 出産時の大量出血(母乳の素は血液。体の血が足りなくて、産後母乳の分泌がなかなかない)
- 鉄分の多い食材と鉄分を吸収しやすい食べ合わせ方で鉄分を摂取する
- 鉄分吸収を邪魔するものは避ける
原因14. 締めつけのきつい下着を着ている
- 締め付けの緩いスポーツブラや乳帯などを使用する
原因15. 産後にたくさん母乳が出た為
- 赤ちゃんの飲み残しが出る場合は搾乳するなどして乳首に刺激を与え母乳生産が落ちないようにする