授乳を続けていると我慢できないほどの頭痛に悩まされることはありませんか?
通常時なら頭痛薬ですぐ治してしまうのに、授乳期間中は薬を飲むことが出来ないのでずっと痛みに耐えなければならず苦しい思いをしていませんか?
私の経験から、そんな痛みの原因とぴたりと痛みを止める方法についてお教えします。
1. 授乳期間中になぜ頭痛が起こるのか
まずは、「授乳期間中になぜ頭痛が起こるのか」について探っていきましょう。
授乳期間中の頭痛は「妊娠前に頭痛持ちでは無かった人」にも起こり得ます。
具体的な原因は以下の通りです。
- 慣れない育児でのストレス
- 睡眠不足
- 肩こり
- 冷え
- 運動不足
- ホルモンの関係
- 水分不足
- 鉄分不足
では、授乳中に発生する頭痛の原因と治し方について具体的に見ていきましょう。
2. 慣れない育児でのストレス
授乳期間のママはそれまでにないストレス環境にさらされます。強いストレスは頭痛を引き起こします。
2.1 ストレスが引き起こす頭痛
妊娠前と同じことがこなせなくなる為、ギャップに対応できずにストレスを感じてしまうことが原因です。
例えば以下のような人が該当します。
- 普段から家事を完璧にこなす責任感の強い人
- 趣味の時間を大切にしている人
- 仕事をしている人
赤ちゃんが生まれると、多くの時間を赤ちゃんのお世話に取られてしまうので、妊娠前と同じように生活することが難しくなります。2、3時間おきに授乳を迫られ、オムツを交換するという仕事が追加され、とても出産前とおなじように家事や趣味、仕事をこなすことが出来なくなります。
これが毎日続くと、普段通り出来ないことが次第に強いストレスに変わります。
ストレスは身体のバランスを崩す原因となり、それが自覚症状として現れたものが頭痛なのです。
2.2 ストレスによる頭痛の治し方
子供が3歳になるまで考え方を変えてみましょう。
どう頑張っても3歳になって幼稚園に上がるまでは子供の発達具合から言ってもママの言うことを100%守ることはできません。ママの手を借りて生活することが基本となります。ママの時間を相当子供にかけていくことは避けられません。
妊娠前と同じ生活を送ることは基本的に難しいと割り切って、3年程度は家事が間に合わない範囲は妥協したり、趣味を一時休止してみたりといった考え方の転換が大事です。家事を妥協する場合、旦那さんなど同居人にもこの記事を見せて理解を得られるようにしておくと良いでしょう。
どうしても考え方を変えられない場合は、一時保育や両親に少しだけ子供を預かってもらい、その時間を活用する手があります。
3. 睡眠不足
授乳期間中のママは、びっくりするぐらい睡眠不足に陥ります。そして睡眠不足は頭痛へとつながります。
3.1 睡眠不足が引き起こす頭痛
授乳期間中は基本的にママは「睡眠不足」になります。
睡眠不足になる主な原因は以下の通りです。
- 夜間の授乳間隔が短い
- ミルク授乳をしている
- オムツ替えが頻繁にある
一見寝てばかりと思われがちな赤ちゃんですが、実際は昼夜問わずの授乳、オムツ替などが発生します。加えて出産前と変わらない家事、仕事が発生するため、ほとんどのママが睡眠不足になってしまいます。
睡眠不足になると身体の自律神経がうまく維持できなくなり強い頭痛として現れることがあります。
3.2 睡眠不足による頭痛の治し方
睡眠不足はもちろん、しっかり寝ることで解消できます。しかし、難しいのはその睡眠時間を確保する事ですよね。
夜間の授乳間隔が短い場合の対策
赤ちゃんが頻繁に目を覚まし、授乳を迫られるのは母乳をしっかり飲めていない事が考えられます。
あなたが母乳の出が悪いと悩んでいるなら、『母乳トラブルを解決する究極の方法』を試してみてください。
ミルク授乳の対策
ミルク授乳は器具を使う他、温める手間がかかるので睡眠時間がどんどん削られます。夜間だけでも母乳育児に切り替えられると睡眠時間を確保しやすくなります。
母乳が出にくい場合は、『母乳トラブルを解決する究極の方法』を試してみてください。
4. 肩こり
4.1 肩こりが引き起こす頭痛
子育て中のママの持病の一つに肩こりがあります。肩こりは神経が圧迫されひどい頭痛を起こします。
赤ちゃんは小さいとはいえ3kg前後、育ってくるとすぐに10kgを超えてしまいます。出産前には無かった肩こりが多発するケースは珍しくありません。
肩こりが起こる原因は以下の通りです。
- 授乳時間が長い
- 授乳回数が多い
- 不自然な体制で授乳している
特に授乳期間中は赤ちゃんを抱きかかえて授乳しなければなりません。赤やんが飲みやすい体勢を取ると不自然な形になりそれを続けると強い肩こりが生じます。
4.2 肩こりによる頭痛の治し方
授乳期間中に襲ってくる頭痛を治すには、赤ちゃんを長時間抱っこしなければならない状況を減らさなければなりません。
先ほどの原因毎に治し方を見ていきましょう。
授乳時間が長い為に起こる頭痛の治し方
くっついているのが単純に気持ち良い場合もあれば母乳トラブルが発生している場合もあります。
「授乳時間が長い」については、『授乳時間が長い4つの原因と3つの解決方法』で詳しく解説していますので参考にしてみてください。
授乳回数が多い場合に起こる頭痛の治し方
頻繁に授乳を求められる場合、「飲むのが下手だから」、「需要と供給があっていないから」などの原因が考えられます。
『授乳間隔が短い2つの原因と誰でも簡単に解決する方法』で詳しく解説していますので参考にしてみてください。
5. 冷え
5.1 冷えによる頭痛
体が冷えると血液の循環が鈍り筋肉の収縮によって神経が圧迫され肩こりが生じます。
5.2 冷えによる頭痛の原因
普段冷えに気をつけてきたママでも、授乳の際には肌の露出を避けられず冷えてしまう事があります。
授乳期に起こる冷えの主な原因は以下の通りです。
- 冷える格好をしている
- 冷たい飲み物を飲み過ぎている
- 授乳で服をまくっている間に身体が冷えている
- 赤ちゃんへのお世話に追われてゆっくり湯船につかって体を温められない
5.3 冷えによる頭痛の治し方
冷える格好をしている場合の対策
出産直後のママにありがちです。お腹に赤ちゃんがいた時は赤ちゃんが高い温度を発している為暖かく感じます。お腹に常にカイロを入れているようなものです。しかし、出産するとお腹の温もりが無くなってしまうのですが、頭が付いて行かず出産前と同じ服装で過ごしてしまうと冷えてしまう事があります。気温に見合った服装を見直してみましょう。
冷たい飲み物を飲み過ぎている場合の治し方
授乳を行うと、水分が赤ちゃんに移るため喉が渇きます。授乳の度に冷たい飲み物を飲んでいると身体が冷えてしまう事があります。
たんぽぽ茶の様な母乳に良く暖かい飲み物を飲んでおくと一石二鳥です。
授乳で服をまくっている間に身体が冷えている場合の治し方
赤ちゃんが母乳を欲しがる時に必ず暖かい部屋で授乳出来るとは限りません。寝室などは暖房していないケースも多く、授乳の為に服をめくって長時間授乳をしていると身体が冷えてしまうのです。
問題は長時間の授乳です。赤ちゃんの授乳に時間がかからず回数が少なくなれば身体が冷える可能性が大きく減ります。母乳はしっかり量が出ていれば一回10分から20分程度です。授乳開始して5分から10分で全体の8割の授乳が出来ていると言われています。もしあなたの授乳が1時間以上かかっている場合は、長すぎて身体が冷え切ってしまっている為に頭痛が発生している可能性があります。「授乳時間が長い」場合の対策は「授乳時間が長い4つの原因と3の解決方法」で詳しく解説していますので参考にしてください。
赤ちゃんへのお世話に追われてゆっくり湯船につかって体を温められない場合に起こる頭痛の治し方
赤ちゃんがお風呂を嫌がってママが十分に身体を温める間も無くお風呂を出ている場合に発生します。
赤ちゃんがお風呂を楽しめる様にするのが先決です。赤ちゃんが好みそうなお風呂用のおもちゃを用意し、『お風呂で遊ぼう』と誘う事で湯船につかる時間を稼ぐ事ができますよ。
6. 運動不足による頭痛
赤ちゃんが生まれるとママの時間の大半は赤ちゃんの対応に使われる事になります。出産前に続けていたスポーツなども一時中断するケースが多いでしょう。この時発生しやすいのが「運動不足による頭痛」です。
6.1 運動不足による頭痛の原因
赤ちゃんを育てているとかなりの重労働だと感じると思いますが、実際はそれほど筋力は使用しておらず、息の上がるような事が発生するわけではありません。
出産前、スポーツで体を鍛えて筋力をつけていた人も授乳をしながら子育てに専念していると次第に筋力が落ちてしまいます。
筋肉は衰えていくと収縮を起こし、神経を圧迫する事で肩こりにつながるのです。
6.2 運動不足による頭痛の治し方
一番効果的なのはお風呂上がりのストレッチです。マットを敷いて簡単なストレッチを1日1回行うだけで収縮しかかった筋肉を伸ばし、頭痛を軽減する事が出来ます。
7. ホルモンによる頭痛
出産前と異なるのは身体の変化はホルモンバランスにも現れます。
7.1 ホルモンによる頭痛の原因
母乳が分泌される際に、オキシトシンと呼ばれるホルモンが分泌されます。オキシトシンは別名「幸せホルモン」とも呼ばれ、ママを幸福な気持ちにさせてくれるホルモンとして有名です。
しかし、そんな幸せホルモンも分泌過多であったり身体にあわないケースがあり頭痛の原因になる事があります。
7.2 ホルモンによる頭痛の治し方
オキシトシンによる頭痛は出産後数週間で落ち着くケースが多いとされています。生後1、2ヶ月は様子を見ても良いと思います。3ヶ月たっても強い頭痛が続く場合は産婦人科で相談するとよいでしょう。
8. 水分不足による頭痛
人間の身体の60%は水分です。人間は水分不足なると血流が悪くなり頭痛が起こりやすくなります。
8.1 水分不足による頭痛の原因
以外と忘れがちですが、母乳は水分です。赤ちゃんにたくさん母乳を与えるとママの体は同じ量だけ水分が失われたことになります。母乳をあげる前にはきちんと水分補給をしておかないと、授乳後、水分不足で頭痛が起こってしまうのです。
8.2 水分不足による頭痛の治し方
水分不足による頭痛は水分補給をこまめに行う事で改善できます。成長の度合いや個人差がありますが赤ちゃんの哺乳量は大まかに1日600mlから1000mlです。つまりママはそれ以上の水分を補給していかねばなりません。授乳の前後に水分を補給するように心がけましょう。
摂取するものはお茶で構いません。更にせっかく摂取するのであれば母乳トラブルを避ける為に、母乳によい成分を多く含むお茶が最適だと言えます。
私が母乳トラブルに見舞われた時に見事解決してくれた究極の母乳対策飲料があります。ぜひ試してみてください。
9. 鉄分不足による頭痛
人間の身体は鉄分が不足すると頭痛が起こりやすくなります。
9.1 鉄分不足による頭痛の原因
母乳の正体はママの血液が変化したものです。赤ちゃんにとっては多くの栄養素が含まれるすばらしい飲み物ですが、その分ママが必要とする栄養まで赤ちゃんが母乳で吸収してしまう場合があります。ママが必要とする養分さえ母乳に変えてしまう為、ママの鉄分が足りなくなってしまう事があるのです。
鉄分が不足すると頭痛を引き起こす他、めまい、ふらつき、イライラ、ヒステリー、神経過敏など。鬱に似た症状がでることもあります。
9.2 鉄分不足による頭痛の治し方
鉄分不足が不足している場合、以下の方法で治す事ができます。
- 日々の食事管理を徹底する
- 病院で鉄分の錠剤を処方して貰う
- 産後の鉄分摂取に適した自然食を摂る(おすすめ)
この中でもおすすめは最後の『産後の鉄分摂取に適した自然食を摂る』です。
詳細は『産後に起こりやすい疲れは鉄分不足が原因!3つの対策を紹介』を参照してください。
まとめ 授乳期間中になぜ頭痛が起こるのか
- 授乳期間中になぜ頭痛が起こるのか
以下の8つの要素により頭痛が起こる
1. 慣れない育児でのストレス
2. 睡眠不足
3. 肩こり
4. 冷え
5. 運動不足
6. ホルモンの関係
7. 水分不足
8. 鉄分不足 - 慣れない育児でのストレス
妊娠前と同じことができずにストレスがたまってしまうと頭痛が起こる。
考え方を変えるか、旦那さん、保育園などの助けを借りると良い。 - 睡眠不足
『夜間の授乳間隔が短い』、『ミルク授乳をしている』、『オムツ替えが頻繁にある』などの理由により睡眠不足が多発すると頭痛が起こる。
『母乳トラブルを解決する究極の方法』を使用して一気に改善させると良い。 - 肩こり
『授乳時間が長い』、『授乳回数が多い』、『不自然な体制で授乳している』などの理由により肩こりが発生すると頭痛が起こる。
詳しい治し方は以下を参照。
『授乳時間が長い4つの原因と3つの解決方法』
『授乳間隔が短い2つの原因と誰でも簡単に解決する方法』 - 冷え
血液の循環が鈍り筋肉の収縮によって神経が圧迫され肩こりが生じる。
「服装による冷え」対策は服装の見直し、たんぽぽ茶の様な母乳に良く暖かい飲み物を飲む。
「授乳時間が長い」場合の対策は「授乳時間が長い4つの原因と3の解決方法」を試す。
「お風呂につかれない」対策はお風呂用のおもちゃを用意し湯船につかる時間を稼ぐ。 - 運動不足による頭痛
筋肉は衰えていくと収縮を起こし、神経を圧迫する事で肩こりにつながる。
マットを敷いて簡単なストレッチを1日1回行う - ホルモンによる頭痛
オキシトシンが分泌過多であったり身体にあわない場合に頭痛が起こる
生後1、2ヶ月で落ち着くケースが多い。3ヶ月たっても治らなければ産婦人科へ。 - 水分不足による頭痛
母乳を与えた分だけママの水分は減っている。水分が不足すると頭痛になる。
こまめに水分を補給する。究極の母乳対策飲料がとってもお勧め! - 鉄分不足による頭痛
母乳はママが必要な鉄分まで出て行ってしまう。母乳で失われる鉄分はこまめに補給しなければならない。
詳しい対策は『産後に起こりやすい疲れは鉄分不足が原因!3つの対策を紹介』を参照。