Q&A おっぱいトラブル、授乳の悩み

授乳時間が長い4つの原因と3の解決方法

1.あなたの授乳時間は適正ですか?

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あたなは赤ちゃんに授乳する時間が適正か自信を持って言えますか?
 
  • 『授乳時間が長いのですが、母乳が足りてないんでしょうか?』
  • 『30分以上、長いと1時間吸っています・・・』
 
このような悩みをよく耳にします。
そもそも、授乳時間が長くなっていると何か悪い事でもあるのでしょうか。
実は授乳時間が長いのは、正しく授乳が行えてない事を知らせる目印なんです。
 
ここでは、授乳に関する適正な時間、そして長すぎる場合の原因とその対策までご紹介します。
授乳時間が長い場合の原因は多くの場合では4つしかありません。
あなたが当てはまるものを見つけて対策を行う事で赤ちゃんを健康に成長させてあげましょう。
 
 

1.1適正とされる授乳時間

適正な授乳時間は10分から20分程とされています。
それは、母乳は最初の5分から10分で8割くらい出るとされているからです。
つまり、1時間近く授乳の時間を取っても、母乳は20分程度で止まってしまうので
赤ちゃんが欲しがっていたとしても、飲み続ける事はできないのです。
 

2. 4つの原因と確認方法

2.1 4つの原因

 
授乳時間が長くなる原因は以下の4つに大別されます。
 
  • くっついてるのが気持ちいい
    お腹が満たされたあとも、大好きなお母さんにくっついていたいと思う赤ちゃんは少なくありません。
    抱っこされてるのが気持ち良いのでおっぱいをくわえたまま安心してしまっている事があります。
    この場合は何の問題もありません。
     
  • 飲むのが下手
    生後1週間から2週間は赤ちゃんが母乳を吸う力が弱く、良く出る最初の20分の母乳は
    ほとんどをこぼしてしまっている事もあります。
    また、2週間を超えても、胃腸はまだまだ働きが弱いので飲んだ母乳を吐き戻してしまう事もあります。
    これらが原因で一向にお腹いっぱいにならず授乳時間が長くなる事があります。
     
  • 母乳の出が悪い
    おっぱいがつまっていたり乳腺炎にかかっていると、母乳の出が悪くなり
    最初の20分でも赤ちゃんが満足する量が出きらず、長い時間をかけて吸って貰わないと
    赤ちゃんに全ての母乳をあげられない状態になっている事があります。
     
  • 母乳の量が不足している
    おっぱいの分泌が不足している場合があり、赤ちゃんが生産された母乳を全て飲み尽くしても
    量が少ないため満腹にならず、がんばっていつまでも吸い続けている事が有ります。
     

2.2 原因に該当するか確認する方法

それでは、あなたがそれぞれの原因に当てはまっているか確認してみましょう。

  • くっついているのが気持ちいい為である事を確認する方法
    20分ほど母乳をあげたあとで、そっと乳首を離してみて下さい。
    赤ちゃんが怒ってあばれたり泣いたりすると思いますが
    あやしてあげてすぐに泣き止んでしばらくご機嫌でいられるか確認してみて下さい。
    機嫌良く過ごせるようであれば、お腹いっぱい飲めており
    乳首を離してもママに構って貰えるので泣き続けたりはしません。
    しかし、いくらあやしても泣き止まない場合は、他の原因があると考えて下さい。
     
  • 飲むのが下手である事を確認する方法
    最初の20分の授乳が終わった時点で、ガーゼなどが母乳でぐっしょり濡れたりしている場合や
    飲んでいる最中から飲み終わり後に母乳を大量に吐いたりしていないか確認してください。
    ガーゼなどがしっかり濡れる様な量を吐いていたら飲み方が下手であったり
    胃腸が成長していない証拠と考えられます。
     
  • 母乳の出が悪いか確認する方法
    授乳してから3時間ほどあけて、おっぱいが張ってきた状態で
    手でおっぱいをしぼってみてください。軽い力でおっぱいが勢いよく出るようであれば問題ありません。
    張っている状態を手でしぼってもぽたぽたとしか出ないようであれば詰まってしまっています。
     
  • 母乳の量が不足しているか確認する方法
    赤ちゃんが飲んだ母乳の量を直接測ることはできませんが
    以下の二つの方法で間接的に確認することができます。

    赤ちゃんの体重で確認する方法
    母乳不足かは赤ちゃんの体重の増え具合が目安になります。
    授乳のたびに、授乳前後の体重の差で哺乳量を測るのも悪くはないのですが、これ結構ストレスになります
    気にしすぎちゃいそうなお母さんにはオススメしません。
    実際、マメに計測しすぎて、子どもの毎回の哺乳量に一喜一憂して、泣きながら相談してきたお母さんもいました。
    大体1週間から10日ごとに体重を測って、少しずつでもその子なりに増えているのなら問題ありません。
    10日ごとに増える体重の目安としては
      0か月から1か月 300gから400g 
      1か月から2か月 300gから400g
      2か月から3か月 250gから300g
    です。これもあくまで目安なので、極端に体重の増えが少なすぎる!!ということでない限りは大丈夫ですよ。

    赤ちゃんのおしっこ回数で確認する方法
    またおしっこの回数も、母乳が足りているかの目安になります。
    1日に5回から6回、しっかりおしっこが出ていれば大丈夫です

 

3.解決方法

あなたがもし、原因のいずれかに該当したらすぐに対策を試してみましょう。
 
  • くっついているのが気持ちいい場合
    赤ちゃんが安心感を求めるために行っている行為ですので
    時間が許すのであれば、特に対策を取る必要はありません。
    乳首を離して泣くようであれば、優しく話しかけてあげたり抱きしめてあげましょう。
     
  • 飲むのが下手である場合
    生後1週間から2週間の場合は、赤ちゃんの成長を待つより他ありません。
    2週間を過ぎたあたりからしっかり飲んでくれるようになります。
    授乳中にこぼす量が多い場合は、母乳がでるスピードが早すぎて
    飲むスピードが追いついていない事があります。
    この場合は、授乳前に少し搾乳してから授乳してあげましょう。
    また、吐き戻してしまう場合、しっかりげっぷが出来ていない事が原因です。
    片方のおっぱいをあげた後に1回、もう片方をあげた後にもう1回の頻度で
    あかちゃんを起こした状態で抱き、背中をやさしくトントンと叩いてあげましょう。
    げっぷがどうしても出ない場合は15分ほど、おっぱいがお腹に落ち着くまで
    抱っこしておいてあげると良いでしょう。
     
  • 母乳の出が悪い場合
    おっぱいが詰まってしまっているのが原因です。
    これを取り除く直接的な方法は母乳マッサージ(おっぱいマッサージ)です。
    基本的な母乳マッサージのやり方
    1)わきの下からおっぱいの外側に掌をつけ真ん中にむかって圧迫する
    2)両手を重ねてでおっぱいの下から上へ持ち上げ、そっと下ろす
    お風呂上がりなどに母乳マッサージを繰り返す事で詰まりを解消させる事ができます。

    しかし、詰まる原因を解消する事はできません。
    詰まる原因となり得るのは、「生活習慣」、「食生活」です。
    生活習慣
    仕事をしていたり、上の子供の面倒で睡眠時間がなかったりストレスが溜まりやすい状況だと
    おっぱいの質が悪化し詰まりやすくなります。なるべく睡眠時間を長く取り、ストレスをため込まない様にしましょう。
    食生活
    油っこいもの・刺激物・甘いもの・アレルギーの出やすい食べ物(牛乳・小麦・卵など)はおっぱいが詰まってしまう原因になります。
    なるべく避けて主食は米、そして魚・野菜・海藻といった和食中心メニューを摂るように心がけましょう。

    ただし、生活習慣と食生活を正すのは非常に困難です。
    私は生活習慣と食生活の完璧な改善を早々に諦め、簡単に母乳の状態を改善できる方法を試しました。
    実際に高い効果がでたので、あなたも是非試してみて下さい
    簡単に母乳がよく出る方法こちら
     

  • 母乳の量が不足している場合
    母乳の生産量を増やす場合も、生活習慣と食生活の改善が基本です。
    前述の通り、改善は容易くないので、簡単に改善できる方法を試してみる事をおすすめします。
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4. 原因と対策まとめ

 

適正な授乳時間

  • 10分から20分
 

長くなる原因

  • くっついてるのが気持ちいい
  • 飲むのが下手
  • 母乳の出が悪い
  • 母乳の量が不足している
 
 

原因に該当するか確認する方法

  • くっついている場合
    乳首を離した後、あやして泣き止むか確認する
  • 飲むのが下手な場合
    ガーゼなどに大量にこぼしていないか、授乳後大量に吐いたりしていないか確認する
  • 母乳の出が悪い場合
    授乳3時間後におっぱいが張ってきたら手でしぼると勢いよく母乳が出るか確認する
  • 母乳の量が不足している場合
    授乳後の赤ちゃんの体重増加、またはおしっこの回数で確認
 

解決方法

  • 飲むのが下手である場合
    少し搾乳してからあげる、ゲップをしっかりさせてあげる、授乳後暫くは起こした状態で抱っこする。
     
  • 母乳の出が悪い場合
    母乳マッサージ、生活習慣・食生活見直し
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  • 母乳の量が不足している場合
    母乳の出が悪い場合と同じ。
    母乳マッサージ、生活習慣・食生活見直し
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